斜め四つ畳み【位置合わせ底編み】最適長・メジャー無
斜め立ち上げで、無駄のない長さを、メジャーや「開始ライン」図を使わずに編んでみました。中心ラインに合わせる、位置合わせ底編み工法です。
先に書いたような「コマ位置もしくはコマ端がひもの中央」を、縦ひも・横ひもそれぞれに適用して編みます。合わせる位置は、プレビュー図に赤線で表示される「底の中央線」です。
底の中央線は、以下の図のように、底が長方形の場合はY字を組み合わせたような形で、正方形の場合は十字になります。縦ひも/横ひもの中心を繋げたラインです。

今回試作したのは、横3コマ・縦6コマ・高さ4.5コマのかごです。下図はその底編み図ですが、最初に、底の中央線を含む3つの領域、[A]短辺側の正方形、[B]中央部分の正方形、[C]もうひとつの短辺側の正方形、を別々に編みます。(上図では、左側のパターンになりますが、他も同様、正方形の場合は[B]はありません。)
それぞれの領域の編み方は次の通り。
![[A][B][C] 3つの領域それぞれの編み方](https://labo.com/CraftBand/wp-content/uploads/2026/10/ABC-1024x360.png)
[A] の領域は、右側と下側が中央線になりますから、まず右下のコマを編み、隣接させて行と列のコマを編みます。ひもを半分に折った個所から「コマ端がひもの中央」の調整を行えば、メジャー無しで編めます。
[B] の領域は、ひもの中央にコマを作った十字型のセットを対角線に連結します。「斜め四つ畳み・対角線同一長・メジャー無」と同じ編み方です。
[C] の領域は、上側と左側が中央線になります。まず左上のコマを編み、隣接させて行と列のコマを編みます。ひもを半分に折った個所から「コマ端がひもの中央」の調整を行えば、メジャー無しで編めます。
実際に編んだ時の途中写真です。まず、[A] [B] [C] それぞれの領域のコマを編みます。つぎに、それら領域を対角線位置に編んでつなげ、底編みの残り領域を編みます。
![[A] [B] [C] 領域を編んで、連結したところ](https://labo.com/CraftBand/wp-content/uploads/2026/10/knot-manual-placement-1024x338.jpg)
その後、四隅を三角に編んで立ち上げ、側面を編みました。
最適長で編んでいますので、残りひもの長さは同じくらいになるのですが、先の「開始ライン」とメジャーを使って編んだ時より揃っている感じがします。ひもの中央を基準として編み始めたからでしょう。
「で、私の右手と左手は何をすればこの形になるの?」は別途として、原理としては、メジャー無し条件で編めることが確認できたのではないかと思います。
やってみた感想は…面倒で要注意点多々。ひも長が異なり、合わせるラインは5本ですから。[A][B][C]で色を変えるという最もわかりやすい配色にしたにもかかわらず、連結時に縦横方向をミスって😭解いて編みなおしたり…まあ、1コマ編むにも考えつつの初心者の話ですから、上手な方はいろいろ工夫されて編まれると思います。底編みさえできてしまえば、後は編みやすいので。
この作品の構造データ(knot形式)です。ひもの色の配置や本数など詳細がセットされています。縁の始末は先と同じ「コマの裏で片側を渡し片側を巻き付ける(斜め編み)」です。
斜め四つ畳み【開始ライン編み】最適長・メジャー要
斜め立ち上げで、底が正方形のかごをんでみました。無駄のない長さを、ソフトの「開始ライン」出力図を使って編む、開始ライン編み工法です。
今回は、余分を加えない、そのままの「最適長」です。縦・横・高さのコマ数をセットすれば、この状態になります。(同一長をセットした後であれば「「ひも長加算」「ひも長加算2」)を全てクリアし、各最適な長さに戻す」で戻せます。)
底を正方形、つまり縦のコマ数と横のコマ数を同じにしましたが、異なっていても編み方は変わりません。
下図、左側は、「開始ライン」「ひも全体」「底編み」をONにしたプレビュー図です。最下行と最右列を編んだ状態が示されていますが、右側写真は、最下行と、下から2番目の行を右から3コマまで編んだ状態です。
実際に編む時には、左図のように最右列を先に編むのではなく、下から1行ずつ編むのが普通でしょう。その際、各行の編み始めが右端のコマ、と読み取ればよいかと思います。
ではこの1行目、そして2行目以降はどう編むか、その時に使うのが、「開始ライン」の図です。縦横のコマ数とともに「開始位置」となるコマの位置を指定できますが、その「開始位置」のコマを含む1行&1列の表示です。
上で編むのに使ったのが、下の左図です。右下のコマを開始位置にした「開始ライン」図をプリントアウトし、カットリストと合わせた長さを色分けしたり、ひもリスト出力(中図)から折り位置からの長さを転記したりして扱いやすくし、数値ぶんの長さをメジャーで測りつつ編みました。
私の場合はひとコマずつ考えながらですので、右下から開始して左に編んでみましたが、慣れた人には、1行目は左下→右下が編みやすいそうです。その場合は、左下を開始位置とした図(右図)を、合わせて参照してください。2行目以降は、右から左に編むので1枚目の図が使えます。
いずれにしても、バラバラなコマを位置を合わせながら連結するより、行をまっすぐ編む方が、わかりやすいし編みやすい。コマにシール貼らなくてもいい。
※開始位置は固定ではなく可変です。これは「右側(右綾)」の編み方の場合ですが「左側(左綾)」の場合は異なるでしょうし、原理的にはどの行&列からでも可能だからです。
底編みのプレビュー図(下・左)と、底編み後、底にマークしたところの写真(下・右)です。最初の行を編む時と、残りの行の最初のコマを編む時には、メジャーで測る必要はありますが、その手間をかければ、ほぼ、図の通りの最適長で編みあがります。
ひもの無駄がないだけではなく、残りひもの長さがほぼ揃うので、高さのコマ数も合わせやすいです。
立ち上げて側面を高さまで編んだところ(下・左写真)と、プレビュー図に残りひもを表示させたところ(下・中図)、そして縁処理後カットした残りひも(右写真)です。同一長の時のように余分は加えていませんので、無駄も少な目です。
図のように、残りひもの長さは全て同じになるはずが、実際には少し差が出ています。編み方が下手なのでばらつきはあるとして、でも全部がばらついているというより、短いグループと長いグループがあるようです。これも、以前見たように、片側の長さを測って編み始めたからではないでしょうか。
側面のコマが斜めなので、高さをどこまで編むかがわかりにくいのですが、プレビュー2図と見比べるとわかります。今回のように2色で模様ができていると、更にわかりやすいです。

なお、ひも長がバラバラで在庫管理が大変なように思えますが、縦ひもと横ひもの長さの並びは同じ・それぞれが左右対称の並び・要尺の2倍刻み、などのルールが見えてくれば少しは軽減されるかも。この例では、同じ色は同じ長さになるようにしました。
この作品の構造データ(knot形式)です。ひもの色の配置や本数など詳細がセットされています。縁の始末は先と同じ「コマの裏で片側を渡し片側を巻き付ける(斜め編み)」です。
斜め四つ畳み【斜めの底編み】対角線同一長・メジャー無
斜め立ち上げで、縦横のコマ数を6と3とした、細めの長方形底のかごを作ってみました。斜めに配置することで、ひもの無駄を少し減らす斜めの底編み工法です。
これも、先の「四方同一長」と同様、同じ長さのひもを編んで作りました。初期状態は余分のない「最適長」ですので、まず、次のようにして同一長にセットします。
斜め立ち上げで「縦横側面を展開する」のチェックをONにすると[同一長の底編み]ボタンが表示されます。このボタンをクリックし、「対角線位置のコマ全てが、縦ひも・横ひもとも中央に編まれる長さ」を指定します。

この操作により、先と同様、横ひも・縦ひもそれぞれに加算値がセットされて、すべてのひも長が同じになります。
「底編み」「ひも全体」のプレビュー図です。左側が最初の「最適長」の状態で、加算値がセットされた現データの状態が右側です。

底編み部分には、斜めに赤の対角線が表示されています。上図では右上-左下のラインであり、縦ひも・横ひもとも、このラインと交差する点が、ひもの中央です。全ひもが同一長ですから、この対角線のラインに対して、その両側が全て同じ長さになっているのが、わかるでしょうか。
こんな編み方です。順序は問わないので、手順というより、こうなるようにひもとコマを配置する、という意味ですが、
- 1番目の縦ひもと1番目の横ひもで、中央にコマを1つ編む
2番目の縦ひもと2番目の横ひもで、中央にコマを1つ編む……最後のひもまで - できた1番目のコマを、対角線上の1番目のコマ位置に置く
できた2番目のコマを、対角線上の2番目のコマ位置に置く……最後のコマ位置まで - 隣り合うコマを編んで連結していく
この方法なら、ひもから最初に編むコマはすべて中央です。ですから、メジャー無しで編めます。
試作は「右側(右綾)」ですが、隣り合うコマの連結は「右側(右綾)」「左側(左綾)」のどちらについても、次のように「隣のコマを編む」延長で編むことができます。(図示するまでもなく、斜め編みの側面はもともとこのパターンですから、出来て当然とも言えますが)


以下は、順に、対角線のコマ位置、コマ位置に十字に編んだコマを乗せたところ、コマを連結して底編みしたところです。



底編みができたところで、先と同様にまず4つの角を三角に編み、そこから側面を編みました。慣れないので、底にしても側面にしても、いろんな方向に、コマの形を考えながらひもを取り回しつつ…ですけど。


以下の左側は、「ひも全体」を表示させたプレビュー図です。最適長に加算した分が、残りひもの長さに反映されています。
右写真が、カット残りのひもです。データの集計値は13.6mで、最適長であれば12.5mですから、約9%が無駄になった計算です。


縁の始末は、四方同一長の時と同じです。でも今回は、編みかたに「コマの裏で片側を渡し片側を巻き付ける(斜め編み)」を登録し、「縁の編みかた名」としてデータに追加しています。その分「ひも長加算(縦横端)」は20ミリと小さくしました。
この作品の構造データ(knot形式)です。ひもの色の配置や本数など詳細がセットされています。縁の始末は「コマの裏で片側を渡し片側を巻き付ける(斜め編み)」を参照しています。
編みかた「コマの裏で片側を渡し片側を巻き付ける(斜め編み)」を追加するには、以下の設定ファイル(XML形式)をインポートしてください。
バグ報告: 現Ver1.9.4 では、横のコマ数>=縦のコマ数の時には「対角線位置のコマ全てが、縦ひも・横ひもとも中央に編まれる長さ」で正しい値がセットできません。横のコマ数<縦のコマ数で使ってください。このデータは、手許の修正済みVer.で作成しました。
斜め四つ畳み【四角の底編み】四方同一長・メジャー無
縦横立ち上げの小かごと同じコマ数で、斜め立ち上げのかごを作ってみました。
まずは、縦横立ち上げと同じように編める、四角の底編み工法です。
コマ数の設定は同じで「斜め立ち上げ」のチェックをONにするだけです。
斜め立ち上げの初期状態では、必要なひもの長さには、余分のない「最適長」がセットされます。でもまずは、簡単に編めるよう、同一長にセットして作りました。
斜め立ち上げで「縦横側面を展開する」のチェックをONにすると[同一長の底編み]ボタンが表示されます。このボタンをクリックし、「底編み完了時、4方向全ての残りひもが同じになる長さ」を指定します。

[横ひも]タブを見ると、下図・左のように、最初はそれぞれの「ひも長加算値」は左・右ともにゼロですが、この操作により、ひもごとに加算値がセットされて、すべてのひも長が同じになります。同様に[縦ひも]の加算値もセットされます。

「底編み」「ひも全体」のプレビュー図です。左側が最初の「最適長」の状態で、加算値がセットされた現データの状態が右側です。

底編みは正方形ですから、縦ひも・横ひも、すべてが同じ長さです。ですから、縦横立ち上げと同様に、メジャーなしで編むことができます。
底編み完了後は、底となる箇所を軽く折って、角となる4箇所では目を三角にして、立ち上げるようにコマを編みます。


編み方については、以下の書籍を参考にしました。
桑折智美(2021)『改訂版 エコクラフト1巻き(5m)で作るちっちゃなかごと小物入れ』ブティック社. 35-37ページ「四つだたみ編みの斜め編みかご」
縁の処理については、ここに書かれているように、水平方向側のひもはそのまま裏に通し、もう片側は巻き付けてから裏に差し込んで始末しました。


上の右写真が、カット残りのひもです。データの集計値は19.4mで、最適長であれば15.6mですから、約24%が無駄になった計算です。
同じコマ数で作った、先の縦横立ち上げのかごと、斜め立ち上げのかごを並べてみました。斜めは対角線方向ですから、約1.4倍のサイズです。

この作品の構造データ(knot形式)です。ただし、縁の始末はデータには含まれません。「ひも長加算(縦横端)」にセットした50ミリ分で、上述の始末をしました。
四つ畳み編みの小かご
まず、縦横立ち上げのシンプルなかごを作ってみました。
縦横がわかりやすいよう、それぞれの色を変えました。
※試作については、全て、コマ上側の縦ひも 「右側(右綾)」とします。「左側(左綾)」で編む場合は、図も反転しますし、上から/下からなど、編みやすい位置に適宜読み替えてください。
底編みの状態は、こんなです。実は、裏のたすき掛けの方向が揃っていなかったりするのですが、裏は不問、表の模様だけを見ることにしましょう。右が「底編み」「ひも全体」のプレビュー図で、各ひもは、コマ数や加算長に基づいた長さです。
「開始ライン」は、斜め編みのために追加した機能ですので、縦横立ち上げの場合はこの情報がなくても編めます。底編み後に側面を立ち上げますが、全て同じ高さのコマ数ですから、残りひもの長さも4側面同じになるように編めばよいのです。
基本的には、横ひもはすべて同じ長さですから、各横ひもに対して、縦ひもとコマが作られる位置は同じ。縦ひももすべて同じ長さですから、各縦ひもに対して、横ひもとコマが作られる位置は同じになります。つまり、毎回メジャーで測らなくても、2点目以降は、縦横とも隣と同じで済むのです。
ですので、最初のコマである「開始位置」の縦横がわかればいい。「開始位置」については従来から、ひも上のコマ配置に基づいた位置を出力する機能があります。
「開始位置」のコマを編むためには、その位置に基づいて、コマ端位置ないしは折り位置をメジャーで測る必要があるわけですが、これも、ひもを半分に折ってマークする、という手法で省略することができます。
「開始位置」を全体の中心のコマとし、ひもの中心に対するずれを調整するのです。(折り位置と中心・コマ数が偶数か奇数かに合わせ、ひも幅をゲージとして先の「コマ要尺とコマ寸法について」の長さ分)。
でもそれも、最大ずれたとしても要尺の半分程度ですから、その分をひも長加算に加えておけば、調整も省略できます。その場合は、半分に折った個所をそのまま折り位置としてコマを編めばよいのです。
そして、底編み完了時には、4方向すべての残りひもの長さが同じ、つまり縦ひも・横ひも、各中央に対して対称にコマが並びます。上の写真では下手なのでちょっとずれていますが。
まとめますと、指定長にカットされたひもを、メジャー無して編める条件は、縦方向/横方向それぞれ独立に、以下のようになるでしょうか。
コマ位置がひもの中央(もしくはコマ端がひもの中央)
もしくは
ひも上のコマ位置が、既に編まれた行もしくは列と同じ(残りひもの長さが等しい)
このかごはその後、残りひもの位置で折って立ち上げ、側面の編みひもをぐるっと編みました。
四つ畳み編みは、間に四角形の目が開きますが、角の4点は三角です。
縁の処理は「コマの裏の隣のコマに折り込む」です。

この作品の構造データ(knot形式)です。本数・サイズ・色・バンドの並びなどは以下のXMLをご覧ください。







![底の中央線を含む[A][B][C] 3つの領域](https://labo.com/CraftBand/wp-content/uploads/2026/10/areas.png)






















