『折りカラー編み(OriColorWeave)』斜め編みの底配置
斜め編みで外側・内側ともにクロスになる配置として、今まで交色ベースで試してきましたが、縦横に色を切り替えた非対称のパターンでも折り返しが可能です。
横の四角数8・縦の四角数3で、切り替え位置を縦横の四角数に合わせて作ってみた例です。
この例では、縦ひも・横ひもとも11本です。A,B2色で、Aが紫,Bがピンクとして、交色から半分の5-6までの配置パターンの組み合わせをリストアップすると、次の図のようになります。5-6に続く6-5以降は、縦横を入れ替えたものに相当しますので、配置パターンとしては全てになります。

縦ひも・横ひもを2色を切り替えて配置し、縦横で色を逆にした場合は、図から、
- 切り替え位置によらず、折りカラー編みでクロスにすることは可能
- 同色本数のいずれかが縦の四角数(小さい方)より小さければ、折り返し位置はクロス2箇所で、高さは 「同色本数の多い方/2」
- 同色本数が共に縦の四角数(小さい方)以上であれば、折り返し位置はクロス1箇所で、高さは 「横の四角数(大きい方)/2」
- 高さは 「横の四角数(大きい方)/2」~「(横の四角数+縦の四角数)/2」 [+(横の四角数+縦の四角数)の整数倍]で、0.5単位
交色から開始した場合より高さの調整範囲は狭くなりますが、小数点以下ゼロと0.5 が選べますし、前後非対称な位置を選ぶことができます。
試作例のデータです。A3-B8 ・高さ4のパターンです。
鉄線編み亀甲模様の平ケース
鉄線編みの平ケースは、ベビーブロック・菱華を試してきましたが、底で折って袋にすると、斜めひもを左右対称に配置するパターンしか作れません。それ以外のパターンも作れないかな、と思い「亀甲」を試してみたのがこちら。

素材は、ひらりカラーです。底部分と中はこのようになっています。

下図左のように、筒状に作ってから、底部分をはぎ合せました。表で前後に渡っているのは1/3のひもで、残りは裏側です。下図右はプレビュー図ですが、編みひもは図の上側面の半分のサイズで輪にし、下側面は作りません。
上下とも折り返し部分が長めですが、型紙に両面テープで貼り付けている部分はカットする想定です。折り返した端は側面に差し込んで始末したのですが、底の角部分には手が届かず、差し込めませんでした。3軸だと本数が多いので、はぎ合せるより前後続きの方がずっと楽だということを再認識しました。


Hexagonのデータです。
折りカラー編みのかご
切り替え斜め網代のバッグ
縦だけの斜め網代は縁の処理が大変ということがわかりましたので、斜め網代を切り替えしてバッグを作ってみました。素材はひらりカラー、2つ飛びです。

幅が不均一なので折りカラー編みにどうかな、と思いつつでしたが、意外と重なりが気にならない。厚みがなく薄いので、重なりの高低差が小さいからでしょうか。それに、編み目が多少不揃いでも、下手というより“味”に見えるのが、私にはうれしいポイントです(笑)。
底と内側はこんな感じです。寝かせると平らになっているのがわかるでしょうか。柔らかい素材なので半分に折りたたむこともできてしまいます。それでも、全体が4重なので、かなりしっかりした編み地です。


底編みの時に、うらとおもてを間違えてしまったので、側面を編むときに調整した、写真の状態のデータです。
PPバンド・幅変更の斜め編みかご
折りカラー編み、バンドの幅を変えても可能なのでしょうか。
ということで、1/2幅を加えて作ってみた、かごバッグです。

1/2幅が加わると、本数も増えるし1幅以上にすき間が空いてしまいます。きちんと詰めずに、折り返しで整形しようとしたものだから、バンドを引っ張って手が痛くなってしまいました。
色はこげ茶とブラウンで、ブラウンの方は透けています。ギンガムチェックの時は重ねた色の違いが出てきましたが、2色であれば透けても問題ありません。内外ともブラウンの下はこげ茶で、ブラウンが重なることはありませんから、色味が同じになるのです。4枚の重なりはサンドイッチ状です[※]。
底は、外側は中央線、内側は辺で切り替えました。


倍の高さでデータを作っていますので、真ん中が折り返し位置です。この模様を見ていると、ブロックが入っていてもいいんじゃない?とも思えますが。

データです。